自殺が悪いことではないという不安
トルーパー501です。
今回は自殺が悪いことではないということについて。
自殺に関しては何度も書きました。
そして、できるだけ生きてみようという提案もしました。
ですが、それを受け入れられなかった人もいるはずです。
もう、今生きているだけで辛いんだ。早く死なせてくれ。死ぬのは自由だろう。そんな人。
その主張は正しいです。全て。
死ぬのは自由です。あなたの人生ですから。
また、面白いことに、それが唯一、私たちが日本で行使できる基本的人権ともいえます。
なぜなら、基本的人権は守られていないからです。
お金がなければ、最低限の生活なんてできません。生活保護も、年金も、お金がないのに受けられない人がいるのが現状です。
まだ若くて働けそうだから。ホームレスで住所ないから支給できない。年金なんて消えました。ありません。
そんな理由で受けられない人がたくさんいます。
教育も平等ではありません。奨学金のように、貧乏人を助けるふりをして、後で無理な返済を求める制度があります。貧乏でも、その奨学金を受けられない人もいます。生まれた家が将来を決定しているともいえる構造になっています。
つまり、皆が人間的な生活をできるわけではありません。選ばれた人だけ。
まず、少なくとも奨学金を借りなくても大学までいける経済力のある家に生まれる。次に、義務教育で普通の人間関係を築き、適度に勉強して、人格の基礎を作る。高校でもっと勉強頑張って、就活で有利ないい大学に入る。恋愛もして、異性を知る。最後に、家族を養えるだけの給料を貰える仕事を手にして、結婚して、家庭を持って、ようやく世間一般の生活。
これが、最低限の生活の条件。
高いですね、ハードル。私には無理です。
でも、死ぬ権利だけは、自殺だけは、私たちの判断で、自由に行える。
道路に飛び出しても、電車に突っ込んでも、首つっても、練炭燃やしても、体燃やしても、ビルから飛び降りても、全部自由。誰にも防げない。
なぜなら、自殺しようと考えるのは、あなたの頭のなかだから。もし、自殺を禁止する決まりがあっても、人の頭の中は覗けません。禁止できません。
死んだ人を罰する制度ができても、本人には、何の被害もありません。
死ぬことだけが、唯一この国で認められた人権です。
自殺すれば、就活も、奨学金も、将来の不安も、何もありません。完全な自由です。
こうしてみると、自殺が何も悪くないように思えてしまいますね。
理論上はこうですが、実際問題、自殺は色々な人に影響を与えます。前にも少し書きましたが。
自殺した部屋がアパートなら、大家さんは次の人に貸すときに苦労します。飛び降りたなら、死体は野ざらし。見た人に不快感を与え、誰かに処分させる手間を与えてしまいます。道路に飛び出たら、車の運転手に責任が。電車も同じく。体燃やすときに誰かそばにいたらその人も燃える。
こんな風に、色んな人に迷惑を掛けます。
そのため、死んだ後も、色々言われます。
嫌ですね、死ぬことすら他人への迷惑なんて。やはりこのくには、人権なんてないようです。
生きるのも地獄、死んでも地獄。それが現実なのです。