将来が不安すぎて吐きそうな気持ちを嘔吐

人工知能 自殺 鬱病 仕事 奨学金 あなたの回りにも不安が一杯

人工知能の影響の不安

トルーパー501です。
今回は、人工知能の影響について。

これについては、何度も色んな記事で書いています。

でも、人工知能そのものについて、詳しく説明していません。ですので、まず、人工知能について専門家ではないですが、出来る限り書いてみます。

最初に、人工知能は怖いものだと思っています。それは、仕事を奪うからです。これが人工知能へのイメージです。

まず、人工知能は大きく2つに分かれます。弱い人工知能と強い人工知能の二つです。

弱い人工知能とは、一つの事に特化した人工知能です。将棋をする、株価を予測する、小説を書く、こういう一つの事に特化したものを、弱い人工知能といいます。

最近、テレビや新聞でよく目にするのは、ほとんどこれです。人工知能が将棋で人間に勝った。人工知能が小説を書いた。人工知能が会話した。それらは、一つの事に特化した人工知能が成し遂げている場合がほとんどです。今の時代では。

次に、強い人工知能。これは、一つの事に特化しません。万能です。いわば、SF映画や漫画に出てくる、頼んだらなんでもしてくれる奴です。将棋もできるし、小説も書けるし、株価を予測することもできる。もちろん、人との会話もできる。そんな感じです。これは、今の技術では完成していません。研究中です。その研究中の産物が、弱い人工知能である場合もあります。この、強い人工知能こそ、人間にあらゆる面で匹敵するので、本当の人工知能と呼ぶべきだと考えるひともいます。

しかし、弱い人工知能だから大丈夫。仕事は取られない。強い人工知能だからヤバい。という訳ではありません。

弱い人工知能でも、会社の経理や人事に特化したものなら、人の仕事を奪います。逆に、強い人工知能でも、人との会話を行うものや、子供の遊び相手になる程度なら、仕事の負担を減らすだけで、奪いはしません。もちろん、完全に奪うことも考えられますが。

別の記事でかきましたが、アメリカには、人事と経理を人工知能に任せるようにした企業もあります。経理は数字の計算なのでコンピューターである人工知能のほうが優れています。人事は、優れた人材の共通点を見つけ出して、それにあった人を採用したり、昇進させたりします。人間には気づけないところにも気づきます。

この作業の基には、ビッグデータがあります。過去の膨大なデータから学習し、人間を越える速度で覚えていくのです。これは恐ろしいことです。

ビッグデータには、あらゆることがデータとして入っています。人事の例なら、カメラで読み取った目線。優秀な人が、会話をするとき、どこを見ているか。それをデータとして残しているのです。そこから共通点を見つけ出して、覚えていくのです。

また、全く関係なさそうなデータの関係を見つけ出すこともあります。

しかし、これにはまだ問題があり、相関関係と因果関係を区別できない人工知能もあります。

相関関係とは、データ1とデータ2に何かしらの関係があるということだけがわかっている関係です。
例えば、アイスの売り上げとかき氷の売り上げ。人間が考えれば、どちらも暑いときに売れるのだから、アイスが売れるのとかき氷が売れることの間には、同じように増えていく関係がある。ということが分かります。
しかし、人工知能は、アイスが売れるとかき氷も売れてる。じゃあ、アイスを沢山売ればかき氷も売れるんだ。と考えてしまうことがあるのです。

因果関係とは、データ1がデータ2の原因になっていて、結果的に引き起こされているのがデータ2という関係です。

先程の例なら、気温がデータ1、アイス(かき氷)の売上がデータ2です。気温が高くなるとアイスとかき氷が売れるのですから。

人工知能は、この相関関係と因果関係を区別できないことがあるのです。

こう考えると、案外人工知能は賢くない気もします。でも、先述の通り、人間を越える所もあるので、やはり危険です。

では、その人工知能の社会への影響について。

これからの近い将来、この人工知能が普及します。経営者には嬉しいばかりです。

風邪引かない、労働組合作らない、ストライキしない、長い目で見れば人件費より安く導入できる。良いことづくめです。

ただ、最初はやはり高価だと思います。最先端技術の結晶ですから。するとやはり、導入できるのはお金のある企業、大企業です。

大企業は、新卒採用枠を減らして人件費を削り、人工知能の導入費に充てるでしょう。もしかしたら、大量にリストラしてでも導入するかもしれません。
メリットが沢山ありますから。

これは、就活に大きく影響します。これまで大企業を狙えていた大学の優秀な学生も、競争に負ける可能性が出てきます。

負けた学生は、少し理想をさげて、中小企業を狙います。すると、今まで中小を狙えていた学生はもっと下を狙うようにと、就活が益々厳しいものになっていきます。

当然、失業者や就活に失敗する人は増えます。結果的に若者の貧困が拡大します。貧困になれば自殺者も増えます。

また、企業の競争力にも影響します。

これまで高い人件費を払って作っていたものが、人工知能で作られるようになれば、コスト削減です。商品は安くなります。安い商品ほど売れていくので、人工知能を導入した企業の競争力は高くなります。つまり、今以上に大企業の競争力と中小企業の競争力に差ができるのです。

すると、中小企業は、企業存続のために人工知能を導入するか、社員の給料を削ってコストダウンをし、競争力をつけようとします。

人工知能を導入するには金が要ります。その金はリストラで賄います。

つまり、中小企業は、リストラか給料カットのどちらかを必ずします。

当然、失業者やワーキングプアが増えます。貧困の拡大です。自殺の拡大です。

このように、人工知能が社会に与える影響は凄まじいのです。人工知能を作る技術が広く浸透し、人工知能が安く提供されるようになれば、物価は下がり、低収入でも生活できる世界になるでしょう。

でも、それが訪れるのは、50年後かもしれません。100年後かもしれません。

今生きている世代、もうじき社会に出る世代というのは、この人工知能の脅威にさらされ、世界が豊かになるまでの生け贄とも呼べる、最悪のタイミングの世代なのです。