会社勤めになる不安
トルーパー501です。
今回は会社勤めについて。
人工知能によって仕事がなくなっていきますが、もし運良く会社勤め、すなわち会社員になれたとしたら。そんな場合を考えてみましょう。
まず、今でさえ言われている過労問題。サービス残業や休日出勤によって、給料がでないのに長時間働くという、会社員にとってデメリットしか存在しないこの問題。
これは解決されるでしょうか。
されないと思います。
理由は、それほど働かせないと、企業が潰れてしまうからです。
別の記事にも書きましたが、人工知能が導入されれば、導入した企業は低コストで仕事ができるので、これまでより商品の値段を下げられます。すると市場での競争力が高まります。
そのため、人工知能を導入しない企業は市場から追い出されるのです。
しかし、導入しなくても、対抗できる手段があります。それは、人件費を削ることです。
上記のような過労を強いることで人件費を削り、人工知能導入企業に対抗すれば、もしかすると値段の面で勝てるかもしれません。その結果、市場に残れるかもしれません。
では、人工知能を導入する企業としない企業はどのようにして別れるのか。これも別の記事に書きましたが、それは、お金を持っているかどうか。つまり、大企業か中小零細かです。
規模が大きく、利益も大きい大企業なら、人工知能を導入する余裕があります。しかし、規模も利益も小さい中小零細には、そんな余裕ありません。
しかし、規模が中小零細でも、その業界ではシェアトップであり、莫大な利益を得ている企業なら、話は別です。人工知能の導入は可能です。そんな企業は少ないですが。
そのため、会社員になるなら、ごく少数の、余裕のある企業に入らなければ、今以上の過労を強いられると考えられます。
しかしながら、余裕のある企業に入れたから安心できる訳でもありません。
なぜなら、人工知能が導入されたとたんに、リストラされる可能性があるからです。
人工知能にできないような、画期的な商品を開発する部門や、権力によって守られる幹部層に入れるコネのある人、人工知能に真似できない職人技を持った製造部門などではない限り、リストラされる可能性は大きいです。人件費を削るために人件費を導入するのですから、リストラは当然起こります。
このように、よほど特別なスキルを持った人でない限り、会社員になるのは安泰とは言えません。
嫌な時代に生まれてしまいましたね。しかし、これが現実です。