奨学金返済に助けのない不安
トルーパー501です。
今回は奨学金返済について。
以前、別の記事でも少し書きましたが、今奨学金制度は見直されつつあります。
給付型を拡充し、貸与制度に苦しめられる人を少しでも減らそうとしています。
しかし、これはあくまでこれから借りる人への対応。
今現在返済に苦しめられている人に対する救済措置はありません。
そして、それらが設けられる見込みもありません。
今、政府や世間の関心は、これから借りる人をいかに減らすかであり、すでに借りた人へは見向きもしません。
そして、その貸し手である日本学生支援機構は、返済に困っている人にも容赦なく返済を迫ります。
怪我や病気で働けなくても払えと言います。医師の診断書も信用しません。
機構側にも医師がおり、その医師が、少しでも回復の見込みありと判断すれば、返済を迫ります。
免除は、申請すら難しいです。猶予はホームページから申請書類をダウンロードできるので、承認されづらいにしろ、申請はできます。
しかし、免除に至っては、ホームページのどこにも申請書がなく、申請できないようになっています。
免除を申請するには、猶予を少なくとも三回は申請し、認められた上でようやく申請書が送られてきます。完全に機構側に有利な仕組みです。
また、延滞した場合も悲惨です。延滞が一定期間続くと、機構から一括での請求が来ます。
一ヶ月の返済すらままならない人に、元金も利息も延滞料も一括で払えるはずがありません。
そして、勿論、猶予は通り辛いです。
また、延滞したあとに返済しても、延滞料、利息、元金の順で返済されるので、いくら払っても中々元金は減りません。そのため、利息は膨らむばかりです。
このように、かなり深刻な問題となっていますが、ほとんど誰も見向きもしていないのが現状です。
この仕組みはいつまで続くのでしょうね。