奨学金返済の不安
トルーパー501です。
今回は奨学金の返済について。
現在、大学生の半分が奨学金を用いています。
そのほとんどが、貸与型といって、いつか返さなくてはならないものです。
奨学金とは本来、返す義務のない給与型のみを表しますが、日本では貸与型も含めます。その地点で少しおかしいですが、今回は無視します。
あなたは、奨学金の返済の話を聞いたことがありますか。または、返済について考えたことがありますか。
何十年も掛けて、毎月二万、三万、五万と返し、苦しい生活を強いられている人がいる現実を知っていますか。
なぜ、そんな人がいるのでしょう。それは、雇用の不安定化と、学費高騰、企業の大卒への需要拡大が原因です。
まず、高校生の時点で就職するのは、難しいです。実業高校なら可能性はまだ高いかも知れませんが、普通科なら求人はほとんど来ません。自分で探そうにも、高卒に募集をかけている企業は少ないですし、就職しても、リストラの対象となる可能性が高いです。何より、人工知能や外国人労働者という安い労働力がてにはいるこれからの時代に、わざわざ高卒に募集をかけるとは思えません。
そして、企業は大卒という、より専門性の高い労働力を求めます。
すると、就職の可能性を高めるのに、大学へいく選択肢が考えられます。大学でなくとも、何かしらの進学をするでしょう。
世帯収入が減少しているこの時代に、学費は大きな負担となります。
さらに、大学の学費は高騰しています。つまり、負担はとにかく大きくなります。
払えない家もあります。そこで、奨学金です。奨学金を使えば、進学できます。
奨学金は、返すのは学生本人です。そのため、申請時には返済能力があるか測れません。高校生ですから。
そのため、大学卒業後に返済することが義務付けられるのです。そこで初めて仕事を得ますから。
しかし、必ずしも仕事を得られるとは限りません。就活に失敗すれば正規雇用は絶望的です。非正規になれば、月々に決まった額を返済するのは難しいです。
苦しいのなら、返済を待ってもらうことができるのではないか。その通り。そういう制度はあります。
返済猶予制度といって、返済を先伸ばしにすることができます。1年ごとに。
それには厳しい条件があって、認められることはほとんどありませんが。
返済免除はもっと厳しいです。
詳しいことは、奨学金に関する本などに書いてあるので読んでみて下さい。
特に、日本学生支援機構に関する話はゾッとします。
将来正規雇用にありつけるかも分からないのに、恐ろしいですよね。