自動運転の不安
トルーパー501です。
今回は自動運転について。
今、自動運転技術はかなり注目されています。
たとえば、タクシーや社用車に搭載されれば、移動時間を別のことに利用できるので、生産性が向上するなどと言われています。
しかし、導入にはもう少し時間が掛かりそうです。
2016年に、自動運転車の事故があったのをご存知ですか。
アメリカのハイウェイで実験していたところ、対向車線から左折してくる大型トレーラーに突っ込み、運転手が死亡するという大事故でした。
事故後の現場検証では、自動運転は機能していたにも関わらず、ブレーキがかからなかったということがわかりました。
また、運転手が、自動運転はあくまで補助的なもので、いざというときは人間が対処するという忠告を無視し、手放ししていたことが主な原因と結論付けられました。
一つ注意していただきたいのが、自動運転とブレーキは別物という点です。
この事故により、自動運転を開発していた大手企業は、その方針や発売を大きく見直しました。
この方針というのは、人間を制御に携わらせるか、ということです。
上記のように、人間は案外危険です。自動運転を過信し、ハンドルを握らないことがあるのです。
また、自動運転は、主に機械が行うが、いざというときは人間に運転させるという曖昧さも問題となりました。運転手が、今どちらが運転しているか分からなくなるからです。
その結果、多くの企業は、人を制御に組み込まない、ヒューマンアウトオブループという考えに移行しました。
これは、機械に全て委ねるということです。
そのため、機械に過剰なまでの安全策を学ばせます。
青信号でも対向車がなくなるまで進まない。なにがなんでも法廷速度を守るなど、利便性とは程遠いものです。
このように、自動運転はまだまだ課題が多く、2020年よりも後にようやく導入されそうです。
つまり、日本の主力産業である自動車産業が利益をあげるのはまだもう少し後ということです。
税収は上がりません。嫌ですね。