常識の不安

トルーパー501です。
今回は、常識について。

君には常識というものがないのか。若者は常識を知らん。常識の無い人だね、君は。そんなことを言われた人は多いのではないでしょうか。

常識って、知ってて当然のこと、という意味でよく使われます。人として当たり前のことだと。

しかし、常識というのは、恐ろしいもので、誰も教えてくれないのです。教えてくれませんが、何となくの雰囲気と、周りをみて身に付けるしかないのです。

これは、誰でもできるのでしょうか。周りをみて感じとる、ということは。

周囲と関わるのが得意な人はできるでしょう。普段から人と関わり、周りに気を配れる人はできます。

一方、人と関わるのが苦手な人はできません。周囲から孤立して、いつも一人でいる人には無理です。

周りに気を配る余裕なんて無い、自分の事で精一杯。そんなひとも無理です。常識が分かりません。

それでは、常識が分からないとどうなるのでしょう。

常識がない人、あなたならどう思いますか。嫌ですよね。問答無用で。

あなた以外の人も、皆そう思っています。嫌なんです、常識のない人。

とにかく変だし、話したくも、近寄りたくもありません。そんな風に思います。

皆がそう思うんです。社会の皆が。学校も、会社も、地域の人も、友人も、家族も。皆です。

常識のない人に居場所はありません。皆居て欲しくないのですから。

まるで、人と関わるのが苦手な人は社会に居ないでね。消えてね。そんな風に思えてきます。嫌ですね。

また、社会に居場所があっても、どこか一つでも常識がないと、陰口を言われたり、社会から追い出されたりします。

あの人一見常識人だけど実は違うんだ。この前ね･･･。そんな風に陰口を言われます。ずーっと。そういう人みてきました。普段は仲良く皆のなかにいられるんですけど、その人が居なくなると、皆その人のこと悪く言うんです。皆。

でも、常識って、その団体特有のものなんかもあるので、どこか一つの団体で陰口を言われるようになっても、別の団体へ移動すれば、そこで上手くやっていける可能性はあります。なぜなら、陰口を言われる人は、とりあえず、団体の中に入れるだけの常識はあるからです。

しかし、先述の通り、人と関わるのが苦手な人は無理です。どこにも行けません。入れません。

常識というのは、その人が人間としてまともかどうか測る指標なのです。その人を仲間にしてもいいか。自分達に不利益をもたらす人ではないか、そういうことを見定めるものなのです。